■Takuo Asahi / 朝日 拓雄 作品展 [ excavation / 発掘]
2022.09.22 THUR. – 10.09 SUN.
仲秋、残暑が和らぎ、台風の到来、そして秋雨ごとに朝晩、涼風を感じる季節となりました。
この度、STYLE MEETS PEOPLEにて、木工芸作家 朝日 拓雄氏の初個展を開催します。
初めてその作品を目にした時、まるで引力に引かれように思わず身を乗り出した。 そして、再び解き放たれて、その表面を俯瞰しながら、浮遊するような不思議な体現をした。
作家は無垢の木の内部に潜むエネルギーのうねりを感じ、その存在を先端技術を駆使してアナログに表現する。
栃の木の素材をキャンバスに、高出力レーザーをまるで筆のように操り、抽象絵画のようなオブジェ作品を創造する。
微かな風に波打つような毛羽立つ繊細な表面。焙り出されたようなグラデーションの焦げ茶色の木肌は唯一無二の色調を現し、観るものを果てしなく続く原野へと誘う。
[作家からのメッセージ / 作品について]
表層の個性のみ残しほぼ均一に仕立てられる現代のマスプロダクト。それはネガティブとポジティブの両極面を併せ持ちます。
効率化が歯止めなく進む現代の最先端技術を持って、材料に内包される唯一無二のエネルギーの「カタチ」を掘り起こした作品群となります。
タイトルにある「発掘-excavation」は、高出力レーザーで荒彫りした後、木の硬さを見極めながら手と刷毛で優しく掘り起こす工程に帰来しています。
最先端技術とアナログ技法の同居によって露わにされたそのテクスチャは、地層岩盤や、はるか上空から見下ろされた住居の集合体に近似しています。
メインとなる畳半畳サイズの作品では半分を木工切削技術を用いて均一に仕上げていますが、これは、ひとつながりの連続する板の中で、混沌とする世界情勢の表裏や生死感といった、同居する対極性を表現しています。
感じ方は見ていただいた人それぞれが正解だと思います。
何かを感じ取ってもらえる事が出来れば幸いです。
[作家プロフィール]
朝日拓雄 / Takuo Asahi - Designer & Creator
1981年12月5日 徳島県生まれ。
大学で建築を学んだ後、渡欧。
リュブリャナ(スロヴェニア共和国)を拠点にプロサッカー選手として活動する。
帰国後、大手インテリアデザイン事務所へ就職。6年間の経験を経た後、飛騨高山にて独立。既成概念に囚われない手法で、木という素材をアートへと昇華する。
[Exhibition / 作品展]
excavation by Takuo Asahi / 朝日 拓雄 作品展-エクスカヴェーション
[Date & Time /会期日時]
2022年 9月22日(木)〜10月9日(日) 11時〜20時
2022 September 22 Thur. 〜October 9 Sun. 11:00 - 20:00
[Place / 場所]
STYLE MEETS PEOPLE
東京ミッドタウン ガレリア3F 東京都港区赤坂9−7−4
Galleria 3F Tokyo Midtown Roppongi
9-7-4 Akasaka, Minato-ku, Tokyo, Japan
+81 3 5413 3705
info@stylemeetspeple.com
▪️Takuo Asahi - excavation
A solid wood is a canvas and a high power laser device is a brush for Takuo Asahi.
He senses and captures undulation of energy within each wood and reveals its undercurrent analogically. The unique shades of colors emerge as if in an abstract painting. We get lured in imaginative endless fields.
[Pofile]Takuo Asahi
Born in Tokushima, on December 5th in 1981
After studying Architecture in the university, Takuo Asahi visited Europe and became a professional soccer player in Republicans Slovenia. Asahi returned to Japan and had worked for some major interior design firm. With his six-year experience, He formed his own studio in Hida Takayama.
Not relying upon existing methods, Asahi has challenged to use his own style of technics and sublimate a material of “wood” as his medium into original piece of art.